商船三井の大型船、『WAKASHIO』がモーリシャス諸島で座礁して、重油が海に流出してしまった事で国際的問題となっています。
WAKASHIOは中国江蘇省で積み荷を降ろして、ブラジルに向かう途中の7月26日に座礁してしまいました。
1997年に座礁して燃料が漏れてしまったというナホトカ号も記憶にある方がいらっしゃると思いますが、今回の商船三井の船が事故を起こしてしまった事で、注目されることでしょう。
そこで本日は『商船三井の船の事故はなぜ起きた?』『商船三井の船が事故したことによる海の影響』について徹底調査してまいりました。
最後までご覧いただけましたら幸いです!
商船三井の船の事故はなぜ起きた
商船三井の船が事故を起こした原因は座礁してしまったことで船が転覆してしまいました。
そこでなぜ座礁してしまったのかというと、まだ確実に発表されたわけではありません。
ですが、朝日新聞にて見解が述べられています。
座礁の原因は調査中だが、高波や強風で島の浅瀬に近づきすぎてしまった可能性があるとしている。
引用:朝日新聞
今回は高波や強風で浅瀬に近づいてしまったという人為的なミスが原因として挙げられています。
座礁について日本船主責任相互保険組合(Japan P&I Club)が出しているガイドで以下のデータが出されています。
“ 人的要因 ” である “ 本船操船ミス ” が全体の 55% を占め、最も多い事故原因となっています。この中で、錨泊中に走錨して付近の浅瀬に乗り上げる、見張り不十分により浅瀬に乗り上げる(座礁事故では “ 見張り不十分”も“ 本船操船ミス ” に含む。)事故が目立ちます。また、
“ メンテナンス不足 ” を事故原因としているものは、貨物艙に破孔が生じ、そこからバラスト水が浸水して最終的に座礁する案件が該当しています。引用:ロスプリベンションガイド
朝日新聞が出している原因が正しければ、商船三井側の見張り不十分や本船操船ミスが原因になってるでしょう。
見張り不十分であれば見張り役のスタッフ、本船操船ミスであれば搭乗している一等航海士が根本的な原因になってきます。
まだ調査中みたいですので、今後の商船三井が出す調査結果には注目です。
商船三井の船が事故したことによる影響
商船三井の船が事故を起こしたことによるモーリシャス諸島の影響は多大なるものになることでしょう。
今回、商船三井の船であるWAKASHIOには積み荷はなかったものの、約4000トンの燃料を積んでおり、容量1180トンの燃料タンクが損傷し、海に燃料(重油)が流出してしまっています。
そしてモーリシャス諸島の影響は下記が考えられます。
- モーリシャス諸島の観光業に大打撃
- サンゴ礁壊滅などの生態系変化
- 漁業に影響が出て、国民の食や仕事に影響が出る
過去にも1997年のロシア船籍ナホトカ号の事故が起き、日本の秋田県から島根県にかけて重油が漂着してしまった事件がありました。
その時は一般のボランティアがひしゃくを使って重油を回収していたのですが、下記の影響を受けました。
重油の流出以降、油まみれになって油を回収する人々の姿はメディアによって繰り返し放送されました。そのため、世界的に日本の海産物への風評被害が広まることが懸念されました。
引用:KAYAKURA
このように風評被害があったので、観光業で国民の生活を支えているモーリシャス諸島は風評被害やサンゴ礁壊滅などの生態系変化などで多大なる被害があるかもしれません。
まとめ
本日は『商船三井の船の事故はなぜ起きた?』『商船三井の船が事故したことによる影響』について書いてまいりました!
朝日新聞の記事に、高波や強風で浅瀬に近づいてしまったと書かれていましたが、それが本当だと人為的なミスが原因ということになります!
また、海の影響も『サンゴ礁壊滅などの生態系変化』『漁業に影響が出て、国民の食や仕事に影響が出る』『モーリシャス諸島の観光業に大打撃』など海だけでなく、モーリシャス諸島の影響が出てしまいます。
今後の商船三井の動向に注目です、
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